バイアル瓶とは?

日電理化硝子では、ホウケイ酸ガラスを材料として様々な試験管・管瓶を製造していますが、今回は「バイアル瓶」についてご紹介します。

バイアル瓶とは?

バイアル瓶とは、ネジタイプの瓶とは異なり、口部分がクリンプトップ形状になっている瓶です。ゴム栓を差し込み、アルミシールを被せ、ハンドクリッパーを使って稼締める方法で密封する商品です。
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■バイアル瓶の特徴
・ゴム栓仕様で密閉性が高い
(ゴム栓を差し込んで、口内部と広い口天面をゴム栓で圧着するので高い気密性を誇ります。)
・密封するにはハンドクリッパーという専用器具が必要。
・開封後、再密閉するには新たにアルミシール等のシーリング部材が必要。
・バージン性が確保されている

■ホウケイ酸ガラスの特徴
・耐熱性、耐冷性に優れている
・耐薬品性に優れている
・アルカリ溶出量が少ない
・日本薬局方に準拠している(※弊社使用ガラス生地管材料)

これらバイアル瓶とホウケイ酸ガラスの特徴から、保存したものが、容器に由来する化学的変質からほとんど影響を受けないので、長期間安定して保存できる容器として、注射製剤の保存や、凍結乾燥製剤用、ヘッドスペース用等、多種多様にご利用頂いております。使用現場は病院や製薬メーカーだけでなく、研究施設、分析機関、化粧品メーカー等、多岐に渡っております。

クリンプトップ形状の商品として、日電理化硝子では「バイアル瓶」「低アルカリ瓶」がございます。弊社バイアル瓶は他社バイアル瓶と比較して、口天面がフラットなのでゴム栓を圧着した際、均等な力で圧着できる為、密閉性が高くなっています。低アルカリ瓶は、見た目はバイアル瓶と同様ですが、他社バイアル瓶に比べてアルカリ溶出量が少なくなるように仕上げており、製造後の商品は日本薬局方に準拠した方法で酸滴定及びpH測定を行い、アルカリ溶出値がコントロールできていることを確認している商品です。薬品を使用してアルカリ溶出を少なくするサルファー処理やガラス内表面のコーティングとは異なり、製造工程によってアルカリ溶出の少ない状態に仕上げる為、コンタミネーション等のリスクも少なく安心してご利用頂ける商品となっています。

また、目的に応じて附属品の選択ができるように、ゴム栓やアルミシールを豊富なバリエーションでご用意しております。

ゴム栓
<液状用>
●ブチルゴム栓
ガス透過性の低いブチルゴムを使用
●フッ素ETFEライナーゴム栓
ブチルゴム栓の液面側に耐薬品性の高いフッ素ETFEを使用
●シリコンゴム栓
耐熱耐冷性に優れたシリコンゴムを使用
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<凍結乾燥用ゴム栓>
●ブチルゴム栓Aタイプ
凍結乾燥の際、半打栓で通気(水分の排出)ができる形状
●ブチルゴム栓Bタイプ
凍結乾燥の際、半打栓で通気(水分の排出)ができる形状
AタイプとBタイプでは通気量が異なります。
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<蓋>
●アルミシール
アルミ素材の蓋で、中心部分から爪でアルミを剥ぎ取るタイプの商品です。フリップキャップに比べて安価です。
●フリップキャップ
アルミシールの上部にポリプロピレン製の帽子が付いている商品です。指の押し上げによる剥ぎ取りができるので操作性の良い商品です。様々な色をご用意しているので、色による分類分けが可能です。

アルミシール、フリップキャップにつきまして、Aタイプ、Bタイプご用意しておりますので、目的に応じてお選び頂けます。

・Aタイプ:中央部分のみが剝ぎ取れるタイプです。密封状態のまま注射針が差し込めます。全体を取り外すには「プライヤー」という器具が必要です。

・Bタイプ:アルミ部に切り込みが設けられているので中央の部分からアルミシール、フリップキャップ全体が剥ぎ取れるタイプです。取り外しにプライヤーは不要です。

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※バイアル瓶のサイズによってはご用意していない附属品がございます。その他附属品として、パッキン仕様や圧着ゴム栓等もございます。こちら掲載していない附属品、上記附属品の詳細に関しては下記リンクをご参照ください。
<バイアル瓶:附属品>

アルミシール、フリップキャップを稼締めるには「ハンドクリッパー」という器具が必要です。多量に締める場合は卓上式ハンドクリッパーが便利です。レバーを下ろすだけなので、力もいらず疲れにくく、また締まり具合に差がでにくいです。
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ハンドクリッパーはバイアル瓶のサイズ、キャップの種類によって適合商品が異なりますので、適合サイズ表をご参考ください。Aタイプの取り外しには「プライヤー」が必要になります。また、日電理化硝子製以外の商品に使用すると、上手く閉まらない、ハンドクリッパーの故障等の原因になる為お避け下さい。
<ハンドクリッパー適合サイズ表>
<卓上式ハンドクリッパー適合サイズ表>

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